2005年のセ・パ両リーグのベストナインとMVPが発表されました。注目すべきパ・リーグのMVPはホークスの杉内俊哉投手でした。
先日、ロッテ優勝のエントリで「是非ともマリーンズ・西岡剛選手にMVPを!」という趣旨のことを書いたばかりで残念ではあるのですが、MVPが杉内投手なら仕方ないですな。 ◇シーズン 26試合・196回2/3・防御率2.105・18勝4敗・8完投・2完封 ◇プレーオフ 2試合・13回・0勝1敗・防御率3.462 第1戦●2-4(7回0/3・8安打・4失点・4自責点で負け投手に) 第5戦●2-3(6回・6安打・1失点・1自責点で勝敗つかず) 特筆すべきことはふたつ。 <1年間ローテーションをきっちり守っている> 今季の杉内投手はローテーション飛ばしやお休みが1度も無いのです。同じように素晴らしい成績を残した西武・西口やロッテ・渡辺俊もシーズン中に1度は休んでいるわけで、実際これはなかなか難しいことで凄いことです。 <プレーオフを含めた全ての登板試合で責任投球回数以上(5回)を投げ、最高で5失点が2度、被安打も8が最高という安定感> *参考 6/7の対広島戦、黒田を相手に6回を投げて8安打5失点、自責点4。2-5のスコアで負け投手になっている。8/6の対楽天戦では6回1/3を投げて5安打、5失点、5自責点だが、この時は10-8で勝ち投手に。 つまり1年間身体のメンテナンスが完璧で、首脳陣が「一度休ませてみるか」などと考えるような成績的なスランプも一度も無かった。今季の杉内投手はプロとしての完璧な仕事をしたと言えるでしょう。 もしも杉内のMVPに無理やりケチを付けるとしたら「裏ローテで下位チームから白星荒稼ぎしただけやんけ。上位チームのエース級と当たっていたらこんなに勝ってないんじゃないの?」なんてところでしょうか。 確かに杉内は新垣、和田の表ローテに対する裏ローテの一番手だし、楽天に対する6勝など弱者相手に勝ってるイメージがあるし、ロッテ戦、西武戦などであまり投げていた記憶が無い。データ的にも日本ハム、オリックス、楽天戦で先発全26試合中11試合を占めている。 しかし、下の表を見れば弱いチームにだけ勝っているわけではないのが解ります。 ロッ2戦2勝0敗 西武3戦2勝1敗 日ハ4戦1勝1敗 オリ5戦3勝0敗 楽天6戦6勝0敗 阪神1戦1勝0敗 横浜2戦2勝0敗 巨人1戦1勝0敗 広島2戦0勝2敗 また各チームのエース級相手にも広島黒田には2敗しているが、西武西口とは1勝1敗の五分、ロッテ清水に2勝、巨人上原に1勝など他球団の誇る球界のエースクラス相手にも決して引けを取っていません。 杉内の常に自分から先手先手を取っていく小気味の良いピッチングは現在のパの見ものの一つ。8月20日のライオンズ西口との投げあいは痺れましたよ。来年もあんな試合が見たい!ってことでこのあたりで〆ます。
by interstellar_dust
| 2005-11-05 00:34
| sports
|
|
ファン申請 |
||