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オタク版『スウィングガールズ』として映画化希望
ぷりてぃまにいず 全3巻
栗橋伸祐
メディアワークス
月刊コミック電撃大王連載

『まにぃロード』全3巻の続編。
あらすじはオタク版『スウィングガールズ』もしくは『がんばっていきまっしょい』。両方とも見たことないけど多分あってるんじゃないかと…。

廃部同然(お約束)の漫研に入ったヒロインが仲間を増やして同人誌を作りコミケに参加するような立派な(?)漫研にするまでの軌跡を描いた正統派の青春モノです。

秋葉原で漢たちが毎回オタク対決を繰り広げる前作では、やはり濃すぎて読者の支持は得られなかったのでしょうか?
主人公が兄から妹に、舞台は秋葉原のオタク系ショップから女子高の漫研に変わって、絵も『まにぃロード』初期の頃は線が多いあさりよしとおと言う印象だったのに、角が取れてすっきり、丸みがあって可愛い同作者比400%くらいの萌えを達成しました。

これが青春モノとしての出来もいいんだ。
仲間を作ったり衝突したり同じ目標を持って共同作業をしたりまた衝突したりと本当によくある話なんですが、その内容もオタだからやっぱり濃くて、でも前作と違って高校生のオタの卵たちが主人公になったので視線も前作よりぐっと低目、前作では遠かったオタク世界に読者も入りやすくなりました。

主人公達が力を合わせて同人誌を製作する現場が細かく書かれていて、こういう皆で何かをやり遂げる事、作り上げるなんて仕事以外ではほとんど学生時代にしか無いわけで、損得勘定が身に付いた大人としては心を洗われるって言うか爽やかな気持ちになりますね。前作と較べて一気に間口が広がってマジお勧めです。

普通のマンガとしては今作に、あなたの知らない世界みたいな話としては前作に軍配が上がるといった感じでしょうか。このマンガでも十分あなたの知らない世界が展開されていますけどね。
by interstellar_dust | 2005-08-10 07:30 | comic
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